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◎はじめにお読みください □profile ■『KANAGAWA』 ■『せいいっぱいのプライド』 ■『I WEEP.』 ■『Kという街にて』 ■『ホンタウのシアワセ』 ■[GET BACK] ■[fragments of prose] □解 説 ※お知らせ(掲載期限有) フォロー中のブログ
タメ息を袋に集める Under the ro... くだものやさんのひとりごと 太陽と月の関係 ことばあそび うたよみ ちゃぷちゃぷ。 つぶやく 。・゚あなたの腕の中で゚・。 みきてぃ。の らいふログ おたんこなすこのオザンビアン 夕辺ノ群青 週末だんしKitchen!! ちらしDMコレクション ライフログ
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2014年 10月 16日
「見送られるのは苦手だから」
曖昧な笑顔で手を振る君 プラットホームの凍えた空気は 行き場を無くした痛みで満たされてた 走り出す電車に背中を向けた 僕も涙を見せずに済むから きっと これがいちばん良かったのだろう 「正解なんてひとつじゃない」 いつも誰もが そうやって逃げてる だけど 正しいことなんて そんなにたくさんあるとは思えないよ 朝も昼も夜も悩みつづけて 無理やり答えを出すことに どんなに疲れても 投げ出したくない 弱くても切れないキズナを信じて歩き続けよう 日の暮れた坂道で 少し離れて前を行く君の髪が揺れる 手のひらから零れ落ちたシアワセな時間は 雑踏に紛れて消えていった 僕は「行き止まり」の標識をわざと見逃して どこにも繋がっていない場所で苦しい言葉を紡いだ 「心の中は自由だから」─それは揺るぎない真理 話してないことは たくさんある 聞いてないことも たくさんある 「私たち」とか「お互い」とか「…同士」とか 君はそんなふうに言うけど 共有できることも時間も たぶん もう少しも残っていないね キズナが切れていなかったとしても #
by Lemon_Kuno
| 2014-10-16 10:00
| ■[GET BACK]
2011年 12月 11日
空たかく孤独に眠る緋い月が
永遠の倖せなんて無いと教えてくれた もう少しだけ素直になれたら良かったけれど 疵の痛みも渇いた嘘も きっと日常になる 淋しさをこらえられずに僕のほうから告げた 「サヨナラ」の言葉は今も後悔していないよ とめどなく落ちる涙も悪い夢も 目を閉じて耳を塞げば全て消えてしまうから もう君のカタチをした空白を埋めなくていい 安らぎに似た悲しみさえも 僕を守ってくれる 手をつなぐふたりの影は幻じゃないけど 歩むべき道 緋い月が照らすのは僕だけ いまなら少し解る 君の苦しみも辛さも だけど時間はただ過ぎていく 何もかもを受け容れて 吹き抜ける青い風のあたたかな優しさが 君と僕を包み込んで「過去」と名前をつける 淋しさをこらえられずに僕のほうから告げた 「サヨナラ」の言葉は今も後悔していないよ あの頃も今も未来も満ち欠けをくり返す ほんとうはいつだって変わらない緋い月 words:J-LK music:J-LK #
by Lemon_Kuno
| 2011-12-11 01:20
| ■[GET BACK]
2005年 11月 30日
こうした発表の仕方で良いのか、駄文の垂れ流しをしているだけでは普通のブログと変わらないではないか、などと、普通のブログを運営されている方々には失礼かもしれないけれど、そんなふうなことを日々考え、結局、うまい方向性が見つからずに放置しているというのが現状です。
一旦、完全に閉鎖する(エキブロをやめる)のもアリなのかもしれないし。 もうしばらく、いろいろと考えてみます。 #
by Lemon_Kuno
| 2005-11-30 16:39
| ※お知らせ(掲載期限有)
2005年 11月 13日
ご無沙汰しております。個人的な事情が徐々に整理されてきましたので、ぼちぼち再開しようかと考えております。が、しばらくは、新しい作品(と言っても「新しい投稿」という意味であり、作品自体は過去のモノですが)をリライト&掲載する余裕がありませんので、悪しからずご了承ください。
とりあえず、既にアップロード済の作品群を、非公開から公開に戻しました。なお、いたずらトラバが多かったので、トラックバックは廃止することにしました。 では、今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。 #
by Lemon_Kuno
| 2005-11-13 14:25
| ※お知らせ(掲載期限有)
2005年 09月 03日
目が醒めると、びっしょりと不快な汗をかいていた。青木秀次が死んだ? イヤな夢を見たものだ。僕は、苦々しい思いで夢を脳裡から追いやると、尿意を催して起き上がった。
楕円形の便器を前にして呆けたように突っ立ったまま、めちゃめちゃな順番で想起される夢の断片を大雑把に継ぎ合わせようとしたが、どこまでが現実でどこからが夢なのか、まるで覚束なかった。 食パン、篠崎、北千住駅、学生食堂のスプーン、博美、由、車椅子の特攻玉砕、バンド、同人誌、千穂、二人乗りの自転車、僕、健成、秀次、口の中に銃口を突っ込んで──死んだ。口の中に銃口を突っ込んで──死んだ。口の中に銃口を突っ込んで──死んだ。 死んだ!? 突然、さっき夢に見たすべての光景が、映画のカット・バックのようにコマ送りで巻き戻された。死んだ──秀次、秀次。秀次? 「草加に煎餅でも買いに行くの?」 「まさか。もっとずっと遠いところよ」 「ふーん、そうなんだ」 もっとずっと遠いところ。電車に乗って。ふーん。 僕は愕然とした。青木秀次ではなく──死んだのは母ではないのか? いわゆる予知夢というものだろうか。しかし、あまりにもそれは馬鹿げている気がした。 寝室に戻ると目覚まし時計を見た。朝の五時だ。結局、僕は二時間ほどしか寝ていなかった。小さな羊を釣り上げる英国の老人を夢想しながら落ちていった眠りの底で、ずいぶん後味の悪いドラマが展開されたものだ。 実家に電話してみようか。しかしいくらなんでも早すぎる。もし何事もなかったら、非常識な時間帯の電話で父を怒らせるだけだ。荒唐無稽な夢に翻弄されて具体的な心配をしている自分に呆れながらも、内容が内容だけに簡単にやり過ごすこともできず、あれこれと思いを巡らせてみた。そうだ、しかし、父と母は、最近では別々の部屋で寝ている。父の鼾がうるさいことに母が閉口し、また父は父で、定年退職後に始めたパソコンを使い、夜な夜なインターネットに興じているのだ。互いの思惑が一致しただけのことで、流行りの『家庭内別居』などという大げさなものではない。が、この場合、それが命取りになる可能性も高かった。命取り? 僕は何を言っているのだろう。『あり得ない』よ! ともかく、あり得ない、という結論に達したので、僕はそのまま布団に潜り込んだ。夜が明けるまで待ってみよう。朝食の時間になっても母が部屋から出てこなければ、父は文句を言うために母の部屋へ行くはずだ。そうすれば何もかもはっきりする。 じっとりと汗ばんだシーツが気持ち悪くて眠れそうになかった。僕は、白い天井を見つめながら、何故マンションの壁や天井には白いクロスが貼られるのだろう、と考えたが、まるで見当がつかなかった。死人の顔に掛けるような、食パンのような、白いクロス。 そこらじゅうにいる人間の多くは──もちろん僕も含めての話だが、大きく分ければ、三枚の食パンほどの種類しかいない。もそもそとして食べにくいが、とりあえず平穏無事に口から胃袋へと向かうことのできる一枚目の食パン。ちょっとしたハプニングや自分の失敗や抗いようのない災難で、無理矢理、口の中に押し込まれ、咀嚼もされずに嚥下される二枚目の食パン(それでも胃袋へは行ける)。膝の上から床に落ちて、落とし主ばかりか無関係の人々にまで踏みつけられる三枚目の食パン。そんなものだろう。 もっとも、一生のうちに変わることもあるかもしれない。一枚目だった人生が二枚目、三枚目と転落することもあれば、三枚目から二枚目、一枚目と運良く復権を果たす人生もあるだろう。それでも結局は、誰かの口に突っ込まれて胃の中でドロドロになるか、膝から転げ落ちて床の上でドロドロになるか、その程度の差に過ぎない。甘いジャムやこくのあるピーナツバターや新鮮なレタスや程良い塩味のハムなどが添えられた失楽園を妄想したければ、各々が勝手にやればいい。あるいは、床に落ちてさんざん踏みつけられながら、相手の上等な靴底にマーガリンを擦り付けてやっているのだ、などと、意味のない復讐の遂行に意味のない満足をするのも勝手だ。 そういうのは何と言うのだったか──人それぞれ。そうだ。人それぞれ。 もう少し丁寧に言うなら『上履き』で踏もうが『土足』で踏もうが三枚目の食パンは食べられないことに変わりはなく、それ以上はもうどうしようもないということだ。 --------------------------------------------- 『運命権』 #
by Lemon_Kuno
| 2005-09-03 01:51
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